紅はるかは、さつまいもの代表的な品種の一つで、焼き芋や干し芋、スイートポテトなど、様々な調理法に適した汎用性の高さが人気です。
今回は、そんな紅はるかの特徴について紹介します。味や食感、他の品種との違いなど詳しく解説するので、さつまいも好きな人はぜひ参考にしてくださいね◎
紅はるかの特徴

まずは、紅はるかとはどんなさつまいもなのか、その特徴を詳しく見ていきましょう!
味や食感
紅はるかの最大の特徴は甘さです。麦芽糖の割合が高く、濃厚な甘みでありながら後味はすっきりしています。特に焼き芋にすると、蜜のようなコクのある甘みが口いっぱいに広がります。加熱後の食感はしっとりしています。なめらかな舌触りでありつつ、ほくほく感もしっかり残っています。
主な産地
紅はるかはさつまいもの中でも非常に人気が高く、全国的に栽培されています。中でも主要となっている産地は以下の通りです。
- 茨城県
- 鹿児島県
- 千葉県
- 宮崎県
- 大分県
これらの地域は、土壌や気候が紅はるかの栽培に適しており、品質の高い紅はるかが生産されています。特に、茨城県は紅はるかをはじめとする、さつまいもの生産量全国トップクラスを誇り、品種改良や加工品の開発にも力を入れています。
旬の時期
紅はるかの旬の時期は、主に11月から1月頃です。紅はるかは収穫直後よりも、収穫後2〜3週間ほど貯蔵することで甘みが増します。そのため、実際の出荷は収穫から1ヶ月ほど経ってからになることが多いのです。本当に美味しい紅はるかを味わうなら、年末以降から出回っているものを選ぶのがおすすめです。
紅はるかと他の品種との違い
紅はるかと並ぶさつまいもの人気品種として、紅あずま、シルクスイート、安納芋の3つが挙げられます。これらの品種は似た特徴を持ちつつも、味や食感にそれぞれ違いがあります。
紅はるか、紅あずま、シルクスイート、安納芋の特徴を以下にまとめました。
紅はるか
- 2010年に品種登録された比較的新しい品種
- 甘さが非常に高く、安納芋と同等かそれ以上の糖度を持つ
- しっとり、ねっとりとした食感
- 焼き芋にすると糖度がさらに上昇する
- 後味が良く、スイーツのような甘さが特徴
紅あずま
- 昭和38年に秋田県農業試験場で開発された品種
- 鮮やかな紅色の外皮と黄色い果肉が特徴
- ホクホクした食感で、さつまいも特有の甘さがある
- 保存性に優れている
- 焼き芋や蒸かし芋にすると甘みが増す
シルクスイート
- 2018年に品種登録された最も新しい品種
- 名前の通り、絹のようになめらかな舌触りが特徴
- しっとりとした食感で、繊維が少ない
- 糖度は他の品種より低いが、なめらかな舌触りで甘さを感じやすい
- 焼き芋やスイートポテトに適している
安納芋
- 「安納紅」と「安納こがね」の2種類がある
- さつまいもの中でも特に糖度が高い品種
- 生の状態でも充分甘いが、加熱すると倍以上の糖度になる
- ねっとりクリーミーな食感が特徴
- 水分量が多く、クリームのような口どけ
このように、同じさつまいもでも、品種によって味や食感は様々です。それによって適した調理法も異なるため、さつまいも料理を作る際は、ぜひ品種ごとの特性も意識してみてくださいね。
紅はるかのおすすめの食べ方

紅はるかは非常に甘みが強く、しっとりとした食感が特徴のさつまいもです。その美味しさを最大限に引き出すための食べ方をいくつかご紹介します。
- 焼き芋:紅はるかを楽しむ最もおすすめの方法は焼き芋です。水分量が多いため、低温でじっくり加熱すると甘みが増してしっとりと仕上がりますよ。
- ほしいも:紅はるかはほしいもにも適しています。しっとりねっとりとした独特の食感がクセになり、噛めば噛むほど凝縮された甘みが溢れ出します。
- スイートポテト:紅はるかの強い甘みと、しっとりした食感を活かすのに最適な調理法の一つです。通常のレシピより砂糖を控えめにしても、十分な甘さになります。
- 甘露煮:紅はるかの甘露煮は、こっくりとした甘みが楽しめる一品です。砂糖ではなく、みりんとはちみつを使うことで、よりコクのある味わいに仕上がります。
紅はるかの魅力は、様々な調理法に適した汎用性の高さです。さつまいもの中でも特に甘みが強く、クセのないまろやかな味わいが楽しめます。
紅はるかに関するよくある疑問
ここからは、紅はるかに関するよくある疑問をQ&A形式で紹介します。
紅はるかはねっとり系?
紅はるかは、典型的なねっとり系のさつまいもです。加熱するとしっとりとした食感に変わり、なめらかでクリーミーな口当たりになります。特に焼き芋にすると、その食感を存分に楽しむことができるでしょう。
紅はるかは甘い?
紅はるかは、さつまいもの中でも特に甘さが際立つ品種です。糖度は非常に高く、一般的なさつまいもの倍以上の甘さがあります。また、焼き芋にすると紅はるかは糖度がさらに上がります。
紅はるかと紅あずまの違いは?
紅はるかと紅あずまは、見た目や味わいに違いがあります。紅はるかは皮の色が明るい赤紫色で、表面が滑らかな質感なのに対し、紅あずまは濃い赤紫色で、ゴツゴツとした質感です。また、味わいは紅はるかがねっとりとした食感で強い甘みがあるのに対し、紅あずまはほくほくとした食感で、甘みと旨みのバランスに優れています。
紅はるかが人気なのはなぜ?
紅はるかが人気の理由は、その強い甘みとしっとりなめらかな食感にあります。特に、近年の焼き芋ブームで注目を集め、生産量は年々増加しています。また、焼き芋以外にも、甘さを生かしたスイーツ作りにも適しており、幅広いアレンジを楽しめるのも魅力です。
まとめ
今回は、紅はるかの特徴について紹介しました。
紅はるかは、さつまいもの中でも特に人気の高い品種で、強い甘みとしっとりとした独特の食感が特徴です。加熱すると本来の甘みが引き出され、コクのある蜜のような味わいを楽しめます。
焼き芋をはじめ、様々な調理法に活用できる紅はるかを、旬の時期にぜひご賞味ください◎