さつまいもを使った伝統的な加工品といえば、ほしいもですよね。自然由来の素朴な甘みと、独特のねっとりとした食感がクセになり、温かいお茶とよく合います。涼しい季節になると食べたくなるほしいもですが、食べ頃の時期は一体いつなのでしょうか?
今回は、そんなほしいもの時期について紹介します。市場に出回る時期や手作りするのに適した時期など、ほしいもを存分に楽しむのに役立つ情報が万歳なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね◎
ほしいもが出回る時期

まずは、ほしいもが出回る時期について紹介します。
さつまいもの収穫時期
秋の味覚の代表格として知られるさつまいもですが、収穫時期は9月から11月頃にかけてとなっています。新鮮なさつまいもは9月頃から市場に出回り、貯蔵ものは翌年1月頃から本格的に出回りはじめます。
なお、ほしいもに使用するさつまいもは、収穫してから1ヶ月以上熟成させてから加工するのが一般的です。収穫して間もないさつまいもは甘みが少ないため、熟成させることで十分な甘みを引き出すのが目的です。
ほしいもが出回るのは一年中
かつてはほしいもが市場に出回るのは、9月から3月にかけてでしたが、現在は一年中出回っています。春から秋にかけて店頭に並んでいるほしいもは前年に収穫・加工されたものが多く、その年に収穫されたさつまいもを使用した新物のほしいもは12月頃から出回りはじめます。
乾燥・保存技術の向上により、一年中ほしいもを製造・出荷できる生産者も増えています。多くの生産者は11月から4月頃にかけて製造し、それ以外の時期は冷凍保存したものを出荷しています。
茨城県では1月10日をほしいもの日に制定
日本有数のさつまいも産地である茨城県は、ほしいもの生産も盛んです。そんな茨城県では、1月10日を「ほしいもの日」に制定し、この日以降からがほしいもの最も美味しい時期としています。
ほしいもの日の由来は、漢字の一と十を重ねるとほしいもの「干」という字になることから1月10日に決定しました。茨城県は、ほしいもの全国シェア9割を誇ります。
ほしいも作りに適した時期

ここからは、ほしいも作りに適した時期と作り方の手順について紹介します。
12月からがおすすめ
ほしいも作りに適した時期は地域にもよりますが、12月以降が目安となります。この時期には気温がぐっと下がり、寒さが本格化します。ほしいもは天日干しにして乾燥させる工程があるため、できるだけ寒く乾燥している時期に作るのがおすすめです。
また、ほしいもを作るときは、数日後までの天気を確認しておくことも大切です。湿度が高い日は、ほしいも作りに適さないため、晴れの日が最低でも3日以上続く日を選んで作ると失敗しにくく、美味しく仕上がりますよ。
ほしいもの作り方
ほしいもは、自宅で簡単に作ることができます。ここでは、具体的なほしいもの作り方を見てみましょう。
蒸かす手順
まずは、以下の手順を参考に、さつまいもを蒸かしていきましょう。
- さつまいもをよく洗います。皮はむかずにそのまま使用します。
- 蒸し器に水を入れ、沸騰させます。
- 蒸気が上がってきたら、さつまいもを並べます。
- さつまいもを弱火でじっくりと蒸します。1〜2時間かけて芯までしっかりと加熱していきます。
- 竹串がスッと通るくらい柔らかくなったら蒸しあがりのサインです。
蒸かしあがったさつまいもは、手で触れる温度になるまで冷まして皮をむきます。包丁で端から皮を引っ張るようにするとむきやすいですよ。
さらに、10分ほど置いて少し冷めたら、縦に1cm弱の厚さにスライスします。切り方はお好みで大丈夫ですが、表面積が小さいと乾きやすく、硬くなりがちなので、斜め切りがおすすめです。
干す手順
さつまいもを蒸かしてカットしたら、いよいよ天日干しにしていきます。先ほど紹介したように、時期は12月以降、天気は晴れで湿度の低い日を選んで干しましょう。
干し方の手順は、以下を参考にしてください。
- ザルや乾燥ネットに重ならないように並べます。
- 風通しの良い日当たりの良い場所で3〜5日ほど干します。
- 夜は室内に入れ、夜露に当たらないようにします。
ほしいもは、しっかりと乾燥させることで旨みが凝縮され、美味しく仕上がります。1つ1つ重ならないように並べ、できるだけ均等に日が当たるようにしましょう。夜は室内に移し、風通しがよく涼しい場所に置いておくのがおすすめです。
茨城県産の美味しいほしいもを逃さずゲットしよう!
スーパーで購入したり、手作りしたり、誰でも手軽に楽しめるほしいもですが、産地直送のお取り寄せを活用すれば、より美味しくて高品質なほしいもをゲットできます。
日本一のほしいもの産地、茨城県に拠点を置くJA常陸では、県内で採れた良質なさつまいもを使ったほしいもを数多く取り揃えています。食べ頃の時期に合わせて、甘みと旨みの詰まった美味しいほしいもをいち早くお届けしますので、気になる人はぜひJA常陸公式ホームページをチェックしてくださいね◎
まとめ
今回は、ほしいもの時期について紹介しました。
ほしいもが市場に出回る時期は、一年中ですが、その年に収穫された新物のほしいもを購入したいなら、12月以降から出回っているものを選びましょう。
また、自宅でほしいもを手作りする場合、12月以降の寒い時期が適しています。ほしいもは湿気が大敵なので、できるだけ空気が乾燥している晴れの日に仕込むと良いでしょう。
ほしいもの食べ頃の時期をおさえて、その魅力を存分に堪能しましょう◎