さつまいもの代表的な調理法として挙げられる、ほしいもと焼き芋。どちらも、さつまいも本来の甘みや風味を楽しめる昔ながらのおやつとして人気ですよね。しかし、この2つの違いは何なのか明確に分からないという人も少なくないはず。
そこで今回は、ほしいもと焼き芋の違いについて紹介します。それぞれの栄養価や調理法、おすすめ品種などの違いを詳しく解説するので、旬のさつまいもを自分好みの食べ方で楽しみたい人はぜひ参考にしてくださいね◎
ほしいもと焼き芋の違い
では早速、ほしいもと焼き芋の違いについて詳しく見ていきましょう!
栄養価の違い
まずは、ほしいもと焼き芋の栄養価の違いを紹介します。それぞれ100gあたりに含まれる主な栄養素は以下の通りです。
栄養素 | ほしいも | 焼き芋 |
---|---|---|
エネルギー | 277kcal | 151kcal |
たんぱく質 | 3.1g | 1.4g |
脂質 | 0.6g | 0.2g |
糖質 | 66.5g | 36.7g |
食物繊維 | 8.2g | 4.5g |
ビタミンB1 | 0.19mg | 0.13mg |
ビタミンC | 10mg | 13mg |
ビタミンE | 1.3mg | 1.4mg |
カリウム | 980mg | 500mg |
カルシウム | 53mg | 23mg |
マグネシウム | 22mg | 21mg |
鉄 | 2.1mg | 0.5mg |
比較してみると、カロリーや糖質はほしいもの方が高く、一見太りやすそうに思えますが、焼き芋に比べて食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素も多く含まれていることが分かります。
また、含有量に違いはあるものの、どちらも種類豊富な栄養素をバランスよく含んでおり、一般的なお菓子や主食に比べるとカロリーも低めです。ダイエット中の食事にほしいもや焼き芋を取り入れれば、健康的なダイエットを目指すことができるでしょう。
加工法の違い

ほしいもと焼き芋は、原材料が同じさつまいもで味わいも似ているため、違いがよく分からないという人も多いかと思いますが、加工法が全く異なります。
ほしいもの加工法
ほしいもは以下のような加工法で作られます。
- さつまいもを蒸かす(1〜2時間程度)
- 蒸かしたさつまいもの皮をむく
- さつまいもを薄切りにする
- 切ったさつまいもを乾燥させる(3日〜1週間程度)
乾燥させることで水分が減少し、甘みや栄養が凝縮されるのがほしいもの特徴です。焼き芋よりもカロリーや栄養価が高いのはこのためです。乾燥したさつまいも特有の、ねっとりとした食感がクセになります。
焼き芋の調理法
一方、焼き芋は以下のような調理法で作られます。
- さつまいもを洗い、アルミホイルで包む
- オーブンで160℃、30〜60分焼く
- オーブンに入れたまま90分ほど置いておく
焼き芋は加熱によって糖化が進み、さつまいも本来の甘みが引き出されます。外はカリッと、中はホクホクの食感が楽しめ、品種による味わいの違いも感じやすいでしょう。
おすすめ品種の違い
ほしいもと焼き芋は、それぞれに適したさつまいもの品種があります。例えば、ほしいもにおすすめの品種として「紅はるか」が挙げられます。紅はるかは強い甘みとねっとりとした食感が特徴です。他にも、「玉豊(たまゆたか)」や「いずみ」なども人気で、粉質な品種より繊維質な品種の方が適しています。
また、焼き芋は品種によって味わいが大きく異なり、ホクホク系やしっとり系など、好みによって分かれます。ホクホク系の代表品種には「紅あずま」や「鳴門金時」があり、しっとり系では「シルクスイート」や「紅まさり」などが人気です。
ほしいものメリット・デメリット
ほしいもは、さつまいもを蒸かして乾燥させた食品で、凝縮された甘みとねっとりとした独特の食感が特徴です。そんなほしいものメリットとデメリットを以下にまとめました。
メリット
- 昔ながらの優しい味わいが楽しめる
- 栄養価が高く、健康や美容に役立つ
- 日持ちが良く、保存食としても人気がある
デメリット
- カロリーや糖質は高め
- 作るのに手間がかかる
ほしいもは、昔ながらのおやつとして古くから親しまれている食品です。豊富な栄養素をバランスよく含み、健康や美容を意識する人にもおすすめです。また、日持ちが良く、未開封であれば2ヶ月ほど保存できるのも大きな魅力といえるでしょう。
一方で、カロリーや糖質が高いというデメリットがあるため、食事に取り入れる際は適量を意識し、食べ過ぎには十分注意しましょう。
焼き芋のメリット・デメリット
焼き芋は、秋の風物詩ともいえるさつまいもの代表的な調理法です。ほっこりと温まる優しい甘さは、寒い季節にぴったりです。そんな焼き芋のメリットとデメリットを以下にまとめました。
メリット
- さつまいも本来の甘さを感じられる
- 手軽に作ることができる
- 品種ごとの味わいの違いも楽しめる
デメリット
- 日持ちが短い
- GI値が高く太りやすい
焼き芋は、家庭でも簡単に作れる手軽さと、ホクホク系やしっとり系など様々な味わいを楽しめるのが魅力です。さつまいもの時期には、品種ごとの食べ比べもぜひお試しください。
一方で、GI値が高く太りやすい点がデメリットとして挙げられます。ほしいものGI値は55と比較的低めですが、焼き芋は80〜85と高く、高GI食品に分類されます。カロリーや糖質はほしいもより低めですが、食べすぎると肥満の原因になりかねないため注意しましょう。
茨城県のさつまいもはほしいもにも焼き芋にも最適!
ほしいもや焼き芋の美味しさを大きく左右するのが、原材料であるさつまいもの品質です。どちらも、良質なさつまいもを使用することでより美味しく仕上がります。
そんなほしいもにも焼き芋にも最適な美味しいさつまいもを購入するなら、産地直送のお取り寄せを利用するのがおすすめです。日本一のさつまいも産地である茨城県に拠点を置くJA常陸では、県内で採れた種類豊富なさつまいもを取り揃えています。
茨城県の肥沃な土壌で育ったさつまいもは、甘みもたっぷり詰まっています。時期に合わせて旬のさつまいもをいち早くお届けしますので、気になる人はJA常陸の公式ホームページをぜひチェックしてくださいね◎
まとめ
今回は、ほしいもと焼き芋の違いについて紹介しました。
ほしいもと焼き芋は、栄養価や調理法に違いがあり、それぞれメリット・デメリットがあります。また、適した品種にも違いがあり、ほしいもは紅はるかや玉豊、焼き芋はシルクスイートや紅まさりなどがおすすめです。
ほしいもと焼き芋の違いをおさえて、旬のさつまいもを自分好みの楽しみ方で存分に味わいましょう◎